開発ブログ Vol.4 ロッティシャンプー
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― プロの現場の声から生まれた、犬にも人にもやさしい設計 ―
ロッティシャンプーは、私たちが初めてペット領域に取り組んだ製品です。
その開発のきっかけは、地域のトリミングサロンで働くトリマーの方から寄せられた、率直な声でした。
「毎日何頭も洗うので、手荒れが治らない」
「自分の手に合うシャンプーが見つからない」
「保護犬を迎えたが、肌が弱く、刺激の少ないものが必要」
「ペット用シャンプーは、何が入っているのか分かりにくく、選びづらい」
とくに印象的だったのは、
何が原因で刺激や手荒れが起きているのか分からないという悩みでした。
私たちが日常的に使うシャンプーや化粧品は、
法的なルールに基づき成分が明確に表示されていますが、
ペット用製品では、成分表示に関する規制が十分に整っておらず、
情報が伝わりにくいケースもあります。
こうした不安を抱えたまま使い続ける状況を改善したい、
という思いから、この開発はスタートしました。
まず前提として調べたのが、犬の皮膚の構造です。
犬の皮膚は人と比べて非常に薄く、刺激に対して敏感であることが分かっています。
そのため、洗浄設計では
できる限り刺激を抑えることを最優先に考えました。
私たちは、人向け製品の開発で培ってきた知見を生かし、
アミノ酸系洗浄成分を中心に、
複数の洗浄成分をバランスよく組み合わせる方針で処方を設計しました。
ただし、低刺激設計には別の課題もあります。
刺激を抑えるほど、
ベタつきやすくなる
泡切れが悪くなる
仕上がりが重くなりやすい
といった問題が出やすくなります。
トリミングサロンでは、
短時間で何頭も洗う必要があり、
「とにかく作業性が良いこと」が重要です。
手荒れしにくいこと
ベタつかず、すすぎやすいこと
水切れがよく、ドライ後はふんわり仕上がること
これらの相反する条件を満たすため、
試作と現場テストを何度も重ねました。
泡立ち、泡切れ、手肌への影響、
犬種ごとの被毛の仕上がりや乾きやすさまで、
トリマーの方から細かなフィードバックをいただきながら、
洗浄成分の比率や保湿設計を調整していきました。
こうして完成したロッティシャンプーは、
プロの現場で無理なく使える操作性と、
犬の皮膚・被毛へのやさしさを両立した処方となりました。
使う人の手を守り、
洗われる犬の負担を減らす。
現場の声を起点に、必要な要素を一つずつ積み重ねていく。
それが、私たちのものづくりの考え方です。