開発ブログ Vol.3 GP246 植物活性剤
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― 植物が本来もつ力を、現場で生かすために ―
植物を育てる現場から、こんな相談が寄せられました。
ラン栽培農家、いちご農園、トマト農家など、分野は違っても共通していたのは、
「できるだけ農薬を減らしたい」
「人が入る畑なので、強い薬剤は使いにくい」
「植物を自然な形で守れないか」
という声でした。
とくに観光農園や体験型農園では、
来園者が直接畑に入るため、農薬の使用に制限があるケースも多く、
農薬に頼りすぎない管理方法へのニーズは年々高まっていました。
そこで私たちが着目したのが、青森ヒバ精油です。
青森ヒバは、古くから寺院や重要文化財の建築材として使われ、
長い年月にわたり、虫害や腐朽を受けにくい木材として知られています。
その理由のひとつが、ヒバに含まれるヒノキチオールという成分です。
ヒノキチオールには、抗菌・防カビ・防虫といった働きがあり、
木そのものが外的ストレスから身を守る力を備えています。
「この自然由来の力を、植物を育てる現場でも生かせないか」
その発想から、植物活性剤の開発が始まりました。
開発で最も慎重を要したのが、希釈倍率の設計です。
ヒノキチオールは効果が高い一方で、
濃度が高すぎると植物に負担をかけてしまう可能性があります。
そのため、農家の方々と協力しながら、
作物ごと・季節ごとに散布試験を繰り返しました。
いちご、トマト、ランなど、
植物の種類や栽培環境によって反応は異なり、
一律の数値で決められるものではありません。
少しずつ条件を変えながら、
散布後の葉の状態や生育の様子を確認し、
現場の感覚とデータをすり合わせる作業を重ねていきました。
また、ヒバ精油の働きを支えるため、
以下のような自然由来成分も、補助的な役割として組み合わせています。
・プロポリス(抗菌環境のサポート)
・トレハロース(乾燥やストレスへの配慮)
・カルシウム(植物体の健全な生育を支える要素)
いずれも、植物の力を“代わりに発揮する”のではなく、
植物自身が健やかに育つ環境を整えるための設計です。
GP246が目指しているのは、
農薬を完全に否定することではありません。
必要以上に頼らず、自然の力を活用する選択肢を増やすことです。
観光農園、体験農園、小規模農家、家庭菜園まで。
人にも環境にも配慮しながら植物を育てたい現場で、
無理なく取り入れられる製品でありたいと考えています。
現場の声に耳を傾け、
自然素材の特性を丁寧に見極めながら形にしていく。
それが、私たちの開発姿勢です